ファンタジーへの誘い@小説 空の物語

ある子が、泣いた。

ある子が、笑った。

ある子が、立った。

ある子が、歩いた。

ある子が、走った。

ある子が、転んだ。

ある子が、泣いた。

ある子が、強くなった。

ある子が、成長した。

ある子が、一人立ちした。

ある子が、帰った。

ある子が、泣いた。号泣した。

ある子は、元気を失った。

ある子は、励まされた。

ある子は、また元気になった。

ある子は、年を取った。

ある子は、ずっと寝ていた。

ある子は、皆に囲まれていた。

ある子は、笑顔だった。笑顔で、こちらに来た。

嗚呼、肉体は短い。けれど永い。

ああ、時の流れは早い。けれど遅い。

彼らは扱いの難しいこれらを、どう使いこなすのだろう。

後悔か満足か。失敗か成功か。笑みか涙か。

その全部でもいい。せめて、せめて彼らのやりたいことを一生懸命に全力でやりとげてからこちらに来てほしいと、切に願う。